自転車がパンクした カンボジア
アンコールワットをお濠の手前から遠望してから、間もなく自転車がパンクした。歩こうと思っても町までは数キロある。しかたないからチューブもタイヤもダメになるのを覚悟して、乗って帰ることにする。でもとうとうそれもダメになった。空気入れの部分が外れたのだろう。回転するごとにボコンボコンとなる。折よく店のある地域に出た。パンクを見せて自転車屋のありかを聞く。ところが、何人かに聞いても違う方向を指されてなかなか行きつかない。たぶんそれぞれの人はちゃんと心当たりを教えてくれているのだろう。でも、こちらが行きつかないのだろう。とうとうある青年が自転車屋まで連れて行ってくれた。小屋掛けしてあるだけのきわめて何もない自転車屋に着いた。替える為のチューブだのタイヤだのは見当たらない。身振りでそれらを替えてほしい旨をつたえる。値段を聞くと数字を書いてくれて7ドルということがわかった。見ていると、空気を入れに客が結構来る。
自転車屋に戻ると、主人はハンモックで寝ていた。起こすと、遠方を指してこれからチューブとタイヤを手に入れてくると身振りで伝えてくる。つまり、我々がいないと、それらを手に入れる為の確信が持てなかったのかしら。
しばらく待つと、主人はチューブとタイヤを持ってオートバイで帰って来た。そして、とうとう乗れるようにしてくれた。うれしくなって握手したいくらいだったけれど、そこまではしないでおいた。
翌日、またトゥクトゥク(オートバイで引くタクシー)で通りかかると、彼はハンモックに寝ていて、反対車線から手を振る私に気づいて手を振ってくれた。

この記事へのコメント
こんなにのんびりで良いだろうか?
時間の流れがゆっくりなのですね。
読ませて頂いているだけでイライラしてきます。
良い旅をしていらしたのですね。