セルビア人の廃屋 プリトヴィッツァ クロアチア

 プリトヴィツェ国立公園まではバスでスプリットから5時間半かかるので近くのホテルで泊まることにした。地図で見ると公園の入口2というところから歩いて15分ほどのところにあるようにみえた。ところがここのインフォメーションで聞くとタクシーを呼ばないと行けないという。つまり村は湖の向こう側にあるから、車の場合は渡れる橋のあるところまで行ってから川を渡り、下ってくるという。15キロもあるのだ。何とか歩いてアクセスできないか聞いてみる。インフォメーションでスーツケースを翌日まで預かってもらって国立公園を越えて歩いていくことにした。リックサックだけの身軽な格好になってから公園を歩き、園内の舟にものってからプリトヴィッツァの村に入った。
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 ドイツ風のホテルが何軒かある。
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 石灰地形のドリーネの窪地を利用した、ホテル裏の子供の遊び場。
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 ホテルにはバーベキュウのできる建物もある。
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 しかしこの村を歩いていると、廃屋が目についた。泊まったホテルの部屋からも廃屋が見える。
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 菩提樹の木の下にも廃屋。
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 そして木の間ごしに見える大きな家。
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 近づいてみると屋根には素通しの部分が出来ている。
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 前庭から中を覗く。ガラス窓は全部破壊されていて、中は散乱している。
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 玄関の脇には石のプレートが2枚かかっている。
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 近付いてみたらどちらも破壊されている。
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 部屋の中を見るとプレートの破片らしいものが転がっている。
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 夕食をとったレストランの女性に聞いてみた。廃屋はセルビア人のものだという。彼らが居なくなってからドイツ人たちがこの地にいくつもホテルを建てたという。
 あとで調べてみるとプリトヴィッツェ国立公園はクロアチアが独立を宣言した後の1991年に連邦からの独立に反対したセルビア人勢力との紛争の舞台になっていたことがわかった。1995年のクロアチア軍によりこの地がクロアチアに再び取り戻された。地図を見るとプリトヴィッツ国立公園はボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くである。そしてここには追われたセルビア人の廃屋が今も残っているわけだ。廃屋が放置されているのは生々しい。放置しておく理由があるのだろうか。

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