三徳山三仏寺投入堂 山陰の旅9
今回の山陰旅行の目玉は投入堂の見学。教科書には平安時代最後に建てられた建築物として出ていて、あの急な山の斜面にどうやって建てたものか、兼ねてから不思議に思っていた。日本遺産のうたい文句は、「三徳山と三朝温泉」が「六根清浄と六巻治癒の地〜日本一危ない国宝鑑賞と、世界屈指のラドン温泉〜」となっている。
早朝に三朝温泉を出て、三仏寺を目指す。
本堂には、こちらの寺の名前の由来となった3体の仏様がいらっしゃる。
本堂の奥に投入堂に参拝する為の入山許可をいただく場所があり、登山に耐える装備が整っているか検査を受ける。靴の裏を見せる。裏が滑り止め仕様になっている必要があり、金具が付いているのは登山道を痛めるのでダメ。これに適合していない人は草鞋を買うことになる。杖もダメ。何しろ、登山道は日本一危ないのであり、死者が出ており、毎年何人か転落事故を起こしているそうだ。登山口でチェックしてくださる女性は、とても優しくて、参拝道やお寺さんの説明をよくしてくださる。
本堂の横には投入堂に至る絵図がある。動画も上映していたので、30分しっかりと見る。
門をくぐり登山道が始まる。
すぐに宿入橋を渡る。
役行者の可愛らしい像がある。何しろ投入堂は奈良時代の初めに役行者が山の斜面の穴に投げ入れて作ったことになっている。
橋を渡るとすぐに急な登りになり、まもなく十一面観音堂。
かつら坂、くさり坂。ともに緊張する。
文殊堂。清水寺のようなかけ作りのお堂の周りの縁側を一周出来るようになっている。落ちたら終わりの縁側ながら、欄干などついていない。日本ではめずらしく自己責任の世界。
少し登って文殊堂を見る。
もう一つ同じような作りでやはり縁側ひとまわりするのが怖い地蔵堂があり、鐘撞堂に出る。ひとつきさせていただく。
馬の背、牛の背。
岩に半身が入った観音堂。
納経堂。
胎内くぐりをして観音堂を振り返る。
元結掛堂。
とうとう投入堂が見えるところに来た。この急な斜面に、平安時代末にどうやって建てたものか想像がつかない。上の方の岩は柱状節理になっている。ここまで登るのに1時間半ほどかかった。
下山はなぜか登りほど緊張しなかった。でも橋が見えてきた時はホッとした。
本堂の下には三仏寺の住職が彫った石仏が何体もある。それほど前の作ではないはずなのに、すっかり苔むしている。そばにある宝物館には投入堂にあった蔵王権現があり、中に康慶作がある。康慶といえば慶派の運慶の父ではないか。
最後に投入堂の遥拝所まで移動して、山中の投入堂を望んだ。この日、投入堂への山中で会った人は7人。眼前に見えるところまで行く人はあまり居ないようで、ここから望む人の方が多いような。
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